2021年11月1日月曜日

走る途中にある進入禁止の置き看板で一句


えらそうに 進入禁止 秋納め


季語はもちろん秋納めである。

11月は晩秋ということであるので、秋の終わりであるが、あたしの気分としては冬に突入てな感じである。

俳句は季語を中心に展開される言葉遊びであるが、季語てなものは日にちを厳密に規定するものではなく、そのときの状況に合わせて選ぶのは当たり前である。

あたしが表現したいことに最も合う季語を選ぶことが言葉遊びから、第二芸術でもなんでもとにもかくにも芸の術に向かう入り口となるわけである。

その中に少しでも笑いを表現することが象形流俳句道の本懐であるが、笑いを芸術ととるかどうかは読む人の文化度であるので、なんともかんとも致し方ないのである。

「あき‐おさめ〔‐をさめ〕【秋収め】 秋の取り入れ。秋の収穫。また、その終了祝い。秋仕舞い。秋上げ。」(デジタル大辞泉)てなことであるが、あたしゃ別に何かを収穫する予定もないので、「ああ、秋もいよいよ終わりだなあ」てな一抹の寂しさを表現したかったわけである。

日課のランニングの途中でショッピングセンターを通り掛かったら車両・二輪車進入禁止の置き看板があったのであるが、まあ、当たり前の看板ではあるが、「入るな!」と、なんとなく態度がでかくてえばりくさってる感じがして、この句となったわけである。

だからといって置き看板に向かって「お前、態度がでかいぞ」なんて文句を言ってたりすると怪しい人になって通報されないとも限らないので、あたしもいい大人であるのでそんなバカなことはしないのは言うでもないことである。

もちろんあたしは車でもなけりゃ二輪車でもないので、進入禁止と言われる筋合いもないので、でかいつらした置き看板の威嚇にもかかわらずどんどんお通りになったのも言うまでもないことである。

象気功

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