晩秋の 雨上がりたる 椅子の水
一休みしようと思って椅子に座ったらびしょびしょであらいやんという句である。
おもいっきり「晩秋の」とそのまんま言ってしまってるので、季語が一目瞭然の句である。
最近はズボンと言わずにパンツだのボトムだのというが、あたし的にはパンツは下着だし、ボトムは底だしでやっぱり誰がなんといってもズボンはズボンである。
よくあることであるが、そのずぼんが濡れた椅子に座った時にびしょ濡れになったときの残念感というのか厭世観というのか自暴自棄というのか、そんなに大げさに言わんでもいいが、とにかく失敗した自分が嫌になるてな気分になるのである。
びしょびしょのまま歩き出すとしょんべん漏らしたみたいに見られるんじゃないかということもあるしで、さらに困った感が増して、乾くまで気が気でないという句である。
・象気功
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